あなたに贈る物語

森の守り人 ポポ

深い森の奥、木々が風にささやく静寂の中に、ポポは暮らしています。ポポはふわふわの羽根とまん丸の瞳を持つ、小さなフクロウ。けれどその姿とは裏腹に、森の秘密と歴史を知る、賢く頼もしい存在です。

ポポの住処は、古びた大樹のうろ。そこには木の実や苔、拾った小さな宝物たちが並べられ、まるで小さな博物館のようです。朝が来る前、森が静かに息をする時間になると、ポポは羽を広げて夜空へと舞い上がります。夜風に乗って森を巡り、木々のささやきや動物たちの声に耳を傾けるのです。

ポポの役目は、森の平和を見守ること。困っている動物がいればそっと寄り添い、迷子の光を見つけたら導く道しるべになります。ポポは言葉を多く語らないけれど、その静かな存在が森の仲間たちに安心を与えます。

ある晩、暗い森の奥で小さなリスが道に迷いました。月明かりも届かないほどの深い影の中で、ポポはふわりと羽音を立てずに現れました。その丸い瞳はやさしく光り、リスの心を落ち着かせます。ポポはただ一度、短く「ポポ」と鳴きました。その声は不思議とあたたかく、森全体がやわらかく包まれるような気がしました。

リスはポポの後をついていきました。羽ばたきもせず、静かに枝から枝へと移るポポの背中を見ながら、リスは安心して歩を進めました。やがて木々の隙間から月明かりが差し込み、リスは無事に家へ帰ることができたのです。

森の守り人、ポポ。
言葉少なでも、森のすべてと心を通わせ、静かに寄り添う小さな存在。
その羽音は、今日も森の平和をやさしく包んでいます。

・素材　　　鉄
・表面処理　塗装
（カラー選択）
　シルバー・ゴールド・ブラック
・サイズ　　ヨコ11.5ｃｎ　アツミ2ｃｍ　タカサ11.5ｃｍ
・重さ　　105ｇ